標本写真を撮っている際に、とある種の標本が目に留まりました。
それは学名未定の不明種の標本で、日光と千葉で採れた、それぞれ10個体程度のサンプルをひと箱にまとめておいていたものです。
最初に違和感を覚えたのは雄の生殖節の先端の形状です。日光の個体群は角ばっているのに対し、千葉の個体群は丸みを帯びています。さらに、体全体のプロポーションも、よく見ると千葉の個体群のほうが細身です。
現時点での見立てとしては、この2つの個体群は、別種である可能性が高いです。もちろん、結論はより詳細な形態観察の後に持ち越しですが…。
新たな不明種の発見なのでしょうか。不明種の数は増えるのに、能力不足ゆえ、記載は一向に進みません。本当に恥ずかしいことです…。