樹皮下日記

枯れ木こそ山のにぎわい…

標本調査

北海道で5日間の標本調査を実施してきました。

4つの機関をめぐりましたが、それぞれで大変良くしていただき、感謝しかありません。

5日で4館の過密スケジュールでしたが、連続で各館を訪ねたことにより、館ごとの特色を鮮明に感じることができたと思います。

もう卒業間近の身ではありますが、私の所属する研究室のコレクションを今後どのように発展させていくべきかについても思いを巡らせる旅となりました。
特定の分類群に関する世界的なコレクションの構築は当然重要として、ローカルファウナ的なコレクションの充実という点について、我々の研究室にはまだまだ伸びしろがある気がします。
今回見学した館も含め、各館のローカルファウナのコレクションは、「何でも屋」的ポジションのかたの個人コレクションがベースになっていることが多いように思います。そして、そういったコレクションには「掘り出し物」がしばしば眠っています。
他方、うちの強みは何といっても人数≒物量です。在校生、卒業生の標本を丹念に受け入れていけるベースができれば、「掘り出し物」を多分に含んだジェネラルなコレクションを構築することができるのではないかと思うのです。

なお、今回の調査行の主目的のヒラタカメムシの標本調査の面でも、探していた北海道産の種の標本をしっかり確認でき、予定以上の成果となりました。

さらに、私にとっては初めての冬の北海道で、常に気温がマイナスの寒さや一面の銀世界、加えて、おもてなしいただいたご飯も、どれも素晴らしい経験でした。

お世話になった皆様、ありがとうございました!

雪の農学部

総合博物館。歴史を感じます。

ランチはスープカレー

昆虫の展示もたっぷり!

道東の地域の誇りを感じさせる、迫力のある展示室