樹皮下日記

枯れ木こそ山のにぎわい…

プレスリリースについて②

図らずも、プレスリリースがらみの話が続きます。

どんなレベルの内容をプレスリリースすべきか(=どんな内容ならプレスリリースできるか)、これは大変難しく、私には基準が見えません。
まあ、一律な基準など当然ハナからないのでしょうが。

そんなふうに徒然考えているさなか、とあるプレスリリースが目に飛び込んできました。

論文の内容はシノニム処理等を含む重要な内容で、大変勉強になったのですが、そのプレスリリースの、特にタイトルに少し引っかかってしまいました…。

シノニムとなった種の和名をダジャレのように言い換えて茶化すことで、同物異名となったことを伝えるタイトルとなっていました。

私が記載者(or貢献者だったら)

・シノニムになる→これは、もう科学として当然のことで、納得するしないの話ではない。

・プレスリリースが出る→これも、(記載者としてはちょっと恥ずかしいけれど)出す意義があると判断されたならまぁ「しょうがない」。

・プレスリリースで茶化される→うーん…

…どうでしょうか。。私だったらいい気持ちはしないです…。
和名とはいえ、種名を茶化す行為は、紳士的な行為といえるでしょうか。
科学的な議論の範疇を逸脱してはいないでしょうか。

仮に原記載に問題があったなどの理由がなにかあるとしても、それは論文中で議論すればいい話で、出したもん勝ちのプレスリリースで茶化すのはどうなんだろう…と考え込んでしまいました。

少なくとも私は、人を傷つける可能性のあるプレスリリースを出さないよう最大限心がけていきたいと思いました…。